fc2ブログ

ギャラリー恵風

京都左京区・ギャラリー恵風の展覧会情報

小林 敬生 展 -木口木版画 1978~2016- 2017年4月18日(火)-4月30日(日) ※4/24(月)休廊

小林 敬生 展
KOBAYASHI Keisei exhibition

― 木口木版画  1978~2016 ―

2017年4月18日(火)-4月30日(日) ※4/24(月)休廊

ギャラリー恵風15周年記念展



Kobayashi_keisei_2017.jpg


Kobayashi_keisei_2017_ura.jpg




―ギャリー恵風 15周年に……

京都では5年振りの個展となる。ギャリー恵風の開廊15周年ということで、
過去15年の作品からセレクトして…と考えたが結局1978年からの作品
40点余に落ち着いた。
私のテーマは変わることは無い、私は"人間が生体系の頂点に立って
いると考えるは傲慢というもので、生体系のごく一部分を占めているに
しか過ぎない"と考えている。
その思いを抱きつつ「彫って摺る」このシンプルな行為を続けている。
今もそしてこれからも……。 (小林)



小林 敬生 KOBAYASHI Keisei

1964~68年、京都 インターナショナル デザイン研究所に於いて 上野伊三郎・リチ夫妻に指導を受ける。
78年、第2回現代版画大賞展 / 優秀賞。
88年、優秀美術作品として文化庁買い上げ。
89年、第3回和歌山版画ビエンナーレ / 優秀賞 ( 第4回、第5回、買い上げ賞 )。
90年、第1回高知国際版画トリエンナーレ / 佳作賞 ( 第2回、大賞 )。
97年、多摩美術大学 教授。
91年、大阪トリエンナーレ 1991-版画 / 主催者特別賞 ( 1997-版画 / 銀賞 )。
2006年、紫綬褒章。2007年、山口源大賞。
現在
多摩美大名誉教授、日本版画協会理事、日本美術家連盟監事





スポンサーサイト



テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2017/04/17(月) 16:05:20|
  2. 展覧会情報
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

「 春を寿ぐ 」 2017年4月4日(火)-4月16日(日) ※4/10(月)休廊  ギャラリー恵風15周年記念展

ギャラリー恵風15周年記念展  Part 1 
「春を寿ぐ」

2017年4月4日(火)-4月16日(日) ※4/10(月)休廊

haru_wo_kotohogu_dm.jpg



***************

〈1F〉 松井 利夫   (陶) 
     八幡 はるみ (染色) 

〈2F〉 川村 悦子   (平面) 
     松本 ヒデオ  (陶) 

***************


松井 利夫 (陶) 「再燃焼」

ギャラリー恵風が2002年4月にオープンした頃、ぼくは穴を
掘ったり数字を刻んだり、おおよそ焼き物の本質からはずれ
た焼き物の渚で手を動かしていた。無数の星の中から目当て
の星を見つける時はひとみの周縁で見るようにという先人の
教えはいつの時もぼくを新しい世界に導いてくれる。今思えば
日々の道具として生まれた焼き物を美術の道具としたことの
居心地の悪さを感じながら「自分の表現」から出来るだけ遠くに
振り切ろうとしていたことがよく見えて来る。祖先の記憶や
ふるさとの歴史、表現に値するものごとは無数にあり、それら
を掘り起こし焼き直し今日によみがえらせることも焼き物の
仕事の一つだと思っている。本展出品予定の「サイネンショー」
は家庭で眠っていた不用陶器を回収し再度穴窯で1350℃という
高温で焼き上げ熔融、変形、ビードロなど様々な窯変から透けて
見える「過去」を蘇らせる試みだ。

'82~’84年イタリア国立ファエンツァ陶芸高等教育研究所にて
エトルリアのブッケロの研究を機に沖縄のパナリ焼、西アフリカ
の土器、縄文期の陶胎漆器の研究と再現、’15年Art&Archaeology
Forumを立ち上げ芸術と考古学の領域融合の研究を重ねる。



八幡 はるみ (染色) 「赤と白」

昭和の祝日。街のあちこちで見られた国旗。子供だった私は晴れ
晴れとした気持ちで眺めていた。平凡な毎日の繰り返しのなかで、
特別な日は格段に嬉しかった。華やいだ気分を象徴する形として
「日の丸」があった。その後、国旗をめぐる歴史的エピソードを知る
につれて、このアイコンは私から遠くなった。
しかし、である。祝い事の水引や幔幕は今でも日の丸と同じ赤と白。
赤と白は祝いのシンボルカラーである。人生をぐるっと一巡したこの
齢に、日の丸の美しさに気持ちが動いた。もう一度考えてみようと
思った。「しろじにあかくひのまるそめてああうつくしや・・・・・・・」と
子供の頃に声を上げて歌った気持ちを思い出してみたい。ギャラリー
の15周年に寄せて、ポップでクールなアイコンを再現してみようと思う。

1982年京都市立芸術大学大学院修了。染めによる作品発表と同時に
テキスタイル商品やパブリックアートも手がける。大原美術館工芸館、
高島屋画廊X等で個展。東京国立近代美術館などにコレクション。
現在、京都造形芸術大学教授 。



川村 悦子 (平面) 「さくら咲く」

家の庭にしだれ桜を植えて8年が経つ。すくすく伸びて満開の桜が
開花するのを楽しんでいたある夏、日照が厳しいのかてっぺんから
一気に枯れ出し不細工な形になった。以来害虫を摘み、水遣りにも
精を出して熱心な桜守りとなっている。節分前の寒い頃に小さな芽を
出し、強風に枝が撓いながら春を待つ姿に頑張れと声を掛ける時、
私と桜には一種運命共同体のような近しさを感じる。開花した姿形に
絢爛さはないけれど、咲いたよと告げるしおらしさに顔が綻び、今年も
また春の到来を寿げる自分を幸せに思う。植物を育てることと絵を描く
ことは似ている。一気呵成に描けない私には葉の一枚一枚に手間が
かかる。その愚鈍な手法にうんざりしながらも画面に薄桃色の色彩が
表れると心が踊り、いかにも花咲か婆になった気分でルンルンと鼻歌
が出る。我が家のしだれ桜でお祝いを!

1980年京都市立芸術大学専攻科修了。初期の「曇りガラス」シリーズ
や「蓮」シリーズ、また近年の日常に身近に出会う草花や風景を描いた
油彩画による個展「ありふれた季節」を西宮市大谷記念美術館にて
昨年開催。現在、京都造形芸術大学教授。



松本 ヒデオ (陶) 「仮設の庭」

祝いの言葉の形が集められ、ブリコラージュされる「ハレ」の飾り。
簡易に組み立て、かたづけられ、軽やかに祝い、速やかに日常に
戻る仮設の美学。京都東山のふもとの春を祝う飾りものとして、
桜を賞でる仮設の庭をつくる。「維摩はん、こんにちは。入っても
よろしおますか?」「よう来てくれはったな。入って入って。」客が
次から次へと維摩居士(ゆいまこじ)を訪ねてくる。今日の菩薩、
声聞さんたちの来客はこれで8500人目。しかし、この維摩居士
の居室はたった一辺一丈(3m)四方の空間。無限の受容力を
持つ室は方丈と呼ばれ、この閉じられた空間に全宇宙が存在
するという精神は「つぼ庭」へと繋がっている。「ハレ」の飾り。
仮設の庭。

1982年京都市立芸術大学大学院修了。古典的陶磁器からの
イメージをベースに「水の境界・表層」「囲み取って賞でる」
「ディテールの連鎖」等のテーマで制作。滋賀県立陶芸の森・
国立国際美術館・東京国立近代美術館等で発表。





テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2017/04/03(月) 16:55:12|
  2. 展覧会情報
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

無料カウンター

プロフィール

ギャラリー恵風

Author:ギャラリー恵風
京都の左京区にあるギャラリーです。
詳細は新ホームページをご覧ください。
●ギャラリー恵風公式HP●
アクセス

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する